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井波律子・評 『謀略の都、灰色の密命、宿命の地(1919年三部作・各上下巻)』=ロバート・ゴダード著

 (講談社文庫・1058~1145円)

複雑華麗な大エンターテインメント

 『還らざる日々』『隠し絵の囚人』『リオノーラの肖像』等々、歴史ミステリーの名手として知られる、英国の作家ロバート・ゴダード(一九五四年生まれ)の大長編ミステリー。

 「1919年三部作」と総称される本書は、第一部『謀略の都』(上下)、第二部『灰色の密命』(上下)、第三部『宿命の地』(上下)から成る。文庫本にしてつごう六冊、圧倒的な迫力のある巨編である。物語世界は、第一次世界大戦後の一九一九年の春から夏にかけ、各国の思惑や利害が錯綜(さくそう)する世界情勢を背景として展開される。全編を通じて大活躍する主人公は、英国軍の元パイロット、ジェイムズ・マクステッド(マックス)である。

 第一部『謀略の都』は、パリで開催されている講和会議の英国代表団の一人で、元外交官だったマックスの父…

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