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健康を決める力

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多くの選択肢確保を=聖路加国際大教授 中山和弘

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 小2の時にバスにはねられました。いつもは学校前の歩道橋を渡っていたのに、歩道橋と横断歩道のない下の国道を渡るのと、どちらが早いか友達と競争になったのです。言い出しっぺが先に歩道橋の方に走って行って、いつの間にかゲームは始まり、気がついたら病院でした。

 何も決めた覚えはありません。「決める」とは「意思決定」とも呼ばれます。それは行動する前に二つ以上の選択肢から一つを選ぶことです。私に残された選択肢は下の道路だけでした。意思決定できない中で、命を落とすところでした。

 人生は流れにまかせてきたという方はいませんか。私もその口ですが、自分で決めたつもりでも、実は選択肢が一つしかなかったのかもしれません。それでも「これでいいのだ」とわかったような顔で受け入れてきたことも少なくないように思います。小さな頃から、複数の選択肢を探す意識を持たないと、意思決定が苦手になるのでしょう。

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