東京・四谷コーポラス

初の民間分譲マンション 建て替えも時代先取り 築60年、全住民合意

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建て替えが決まった四谷コーポラス。窓ガラスや玄関のドアなど60年前に建てられた当時の雰囲気が残っている=東京都新宿区で2017年5月29日、中村藍撮影
建て替えが決まった四谷コーポラス。窓ガラスや玄関のドアなど60年前に建てられた当時の雰囲気が残っている=東京都新宿区で2017年5月29日、中村藍撮影

 日本初の個人向け民間分譲マンションで、築60年を超える「四谷コーポラス」(東京都新宿区)が、建て替えられることになった。老朽化と耐震性の不足が理由で、30日までに所有者全員の合意が得られた。建て替えを支援する業者は「色合いやデザインなどに、歴史的建物の名残をとどめたい」と話す。【安高晋】

 1956年10月に完成した四谷コーポラスは、鉄筋コンクリートの5階建て。全28戸の広さは約50~75平方メートルで、うち24戸は室内に階段のあるメゾネットタイプだった。価格は広い部屋で233万円。当時の大卒初任給が平均約1万円で、その20年分に当たる高級住宅だった。

 小学生だった島田勝八郎さん(71)も新築時に入居した一人だ。トイレは当時珍しかった洋式で、廊下の階段脇にはゴミを地上に落とせるダストシュートもあったという。各戸の玄関は、ドアを閉じると自動で鍵が掛かるオートロックにも切り替えができた。「間違えて外に出て、何度も閉め出された」と笑う。

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