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記者の目

人口減社会 地方の現場から=川村咲平(秋田支局)

秋田県内の業界団体の担当者が、学生に仕事内容などを説明するセミナー。若者を県内に引き留めようと企画された=秋田市で2月21日、川村咲平撮影

地域超え、危機感共有を

 秋田県は先月、4月1日現在の県人口が99万9636人で、87年ぶりに100万人を下回ったと発表した。鳥取(約57万人)など9県より多いものの、2016年の人口減少率は1・30%で4年連続で全国ワーストだ。06年以降は毎年1万人以上減り続けており、国立社会保障・人口問題研究所は、40年にピークだった1956年(約135万人)の半分の70万人を下回ると推計する。数字だけではリアリティーが湧きにくいものの、現場を取材すると、待ったなしの危機的状況にあることをひしひしと感じる。

 秋田市中心部から北に約10キロの同市金足黒川地区。かつては木炭や油田産業が盛んで県外からも多くの労働者が訪れて栄えたが、今では目立った産業もなく高齢化や過疎化が進む中山間地域だ。この地区で200年以上伝わる芸能「黒川番楽(ばんがく)」保存会会長の古井義次さん(73)は「何とか後世に残したいが、子どもや若者が減った以上、明るい未来図は描けない」と嘆いた。

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