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治験に参加する前に 求められる患者の主体性

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 「治験」という言葉を一度は聞いたことがあるだろう。だが、具体的な内容については理解が進んでいないのではないか。治療と同じだと思ったり、希望すれば誰もが受けられるものと考えたりする患者が多いというが、実際はどうなのか。治験の基礎知識をまとめた。【庄司哲也】

重要性増す説明と同意/治療と混同しないで/偽薬投与されることも

 「治験は抗がん剤や難病の薬だけにとどまらず、さまざまな薬で行われます。薬は研究開発後、すぐに世の中に出回るわけではありません。健康保険が使えるようになるまでには、安全性や有効性を確認するなどの過程があります。それらを調べるために行うのが治験です」。こう説明するのは、がん研究会有明病院(東京都江東区)の臨床研究コーディネーター主任の宋菜緒子さんだ。

 治験を受けるには、主治医からの紹介に応じる、患者会で情報を収集し、実施する医療機関に参加を申し出るといったルートがある。さらに、治験には製薬会社や医師らが多く関わり、その調整役になるのが、専門スタッフの治験コーディネーター(CRC)で、宋さんが果たす役割だ。「CRCは、患者個人の問題をサポートし、解決していくという点は看護師と役割が同じかもしれません。ですが、大きく違うのは個人を見ながらも、常に…

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