連載

記者の目

最前線の記者がそれぞれの取材テーマを論じます。1976年にスタートした毎日新聞を代表するコーナー。

連載一覧

記者の目

神戸事件20年「被害者」の苦悩=茶谷亮(神戸支局)

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
「犯罪被害者の声を国会に届ける院内集会」で発言する土師守さん=東京・永田町で5月23日、中村藍撮影
「犯罪被害者の声を国会に届ける院内集会」で発言する土師守さん=東京・永田町で5月23日、中村藍撮影

支援の歩み、止めるな

 神戸市須磨区で1997年2~5月に起きた小学生連続殺傷事件から20年という節目を迎えた。事件は、被害者やその家族、遺族を支える「被害者支援」が進む契機になり、2004年に犯罪被害者等基本法が成立した。枠組みはできたが、経済的援助など残された課題は多く、本当に被害者が必要とするサポートにはほど遠いと感じている。

 「犯罪被害者問題はそろそろ幕引きにしようと思われているのではないか」。5月23日、東京・永田町の参議院議員会館での院内集会。神戸の事件で次男淳さん(当時11歳)を奪われた土師(はせ)守さん(61)は、与野党の国会議員らに語りかけた。口調は穏やかだが、危機感がにじむ。

この記事は有料記事です。

残り1736文字(全文2036文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集