連載

科学の森

科学や環境問題を専門に取材する記者が、身近な話題を図解を交えてわかりやすく解説します。

連載一覧

科学の森

出産目的、子宮移植に論議 慶大、倫理委に臨床研究申請目指す

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 病気などで子宮がない女性に、第三者から移植して妊娠・出産につなげる「子宮移植」の臨床研究に向け、慶応大のチームが年内にも学内の倫理委員会に計画の申請を目指している。世界でも広がりつつある子宮移植の今を、技術と倫理の両面から探った。【千葉紀和、渡辺諒】

 ●海外で5人が出産

 「子宮移植は技術的には可能」。今年4月、広島市で開かれた日本産科婦人科学会(日産婦)の学術講演会で、慶応大の木須(きす)伊織(いおり)・特任助教(婦人科腫瘍)はこう力説した。

 移植による妊娠までの流れはこうだ。女性から卵子を採取し、体外受精させて凍結保存した後、第三者から提供された子宮を女性に移植。1年近く免疫抑制剤を投与して子宮が拒絶されずに機能することを確認し、受精卵を戻す。

この記事は有料記事です。

残り1425文字(全文1753文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集