測位衛星

みちびき2号機打ち上げ成功 日本版GPS前進

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準天頂衛星「みちびき」2号機を載せ、打ち上げられるH2Aロケット34号機=鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで2017年6月1日午前9時17分、森園道子撮影
準天頂衛星「みちびき」2号機を載せ、打ち上げられるH2Aロケット34号機=鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで2017年6月1日午前9時17分、森園道子撮影

 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1日午前9時17分、政府の準天頂衛星「みちびき」2号機を載せたH2Aロケット34号機を種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げた。みちびきは約28分後、高度約272キロで予定通り分離され、打ち上げは成功した。

 みちびきは、米国のGPS(全地球測位システム)を補完し、従来の測位誤差約10メートルを数センチに縮小するなど精度を高めることが目的の測位衛星。山間部やビルの谷間での精度低下についても解消が期待される。

 みちびきの打ち上げは2010年9月の1号機以来。2号機は今月9日に日本上空に長時間とどまる高度3万2000~4万キロの軌道に到達する予定。日本版GPSの構築を目指す内閣府は、今年度中に3、4号機を打ち上げ、24時間使える4基態勢の測位サービスを18年度から開始する計画だ。さらに23年度からは計7基態勢とし、米国のGPSに頼らない純国産システムの構築を目指す。

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