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「低糖質」食品 健康志向で発売相次ぐ メーカーに新商機

各社が販売している「低糖質」商品

 パンやご飯、菓子などに含まれる「糖質」を過剰にとらない健康法に基づく「低糖質」をうたった商品の発売が相次いでいる。コンビニエンスストアや菓子メーカーは独自開発したスイーツなどを相次いで投入。「味気ないダイエット食」というイメージを覆す甘みや食べ応えが特徴だ。健康意識の高まりを背景に各社は新たな商機を見いだしている。

     先行するローソンは2012年に始めたブラン(小麦の外皮)を使った低糖質の「ブランパン」シリーズが人気で、30日には「大豆粉とブランのしっとりロール」を発売。同シリーズはリピーターが多く、累計1億3000万個を販売した。ファミリーマートは筆頭株主の伊藤忠商事とともに、フィットネスクラブ運営のRIZAP(ライザップ)グループと16年10月に業務提携。ライザップ監修の低糖質商品の販売を始め、5月23日には「レアチーズケーキ」などを追加、6月末にも新商品を投入する。ローソン、ファミリーマートとも常時10商品程度を販売している。

     菓子メーカーのモンテール(東京都足立区)は15年から低糖質スイーツを販売しており、季節ごとに限定商品を随時投入。6月末までは「糖質を考えた生チョコクレープ」を販売する。低糖菓子専用のカスタードクリームや自社製牛乳の活用で「低糖質と気づかれない」(同社広報)という甘さが特徴。明治も「明治ロカボーノ」と名付けた低糖質の新シリーズを発売する。6月6日から順次「カフェラテ」「フルーツラテ」を全国で、「カスタードプリン」は関東甲信越で販売する。

     低糖質は外食産業にも広がる。ゼンショーが4月から米粉入りコンニャク麺をつかった「ロカボ牛麺」など2種類を全国のすき家で販売開始。糖質は牛丼並盛りの約5分の1だが「ボリューム感と食べ応えにこだわった」(同社広報)といい、味付けはあえて濃いめで麺はもっちりした食感。30~40代の中高年男性に人気だという。

     糖質の量ではなく、質に着目した取り組みもある。高島屋は三井製糖や菓子メーカーと和洋菓子を共同開発する「スローカロリー倶楽部」をつくり、31日に全国販売を始めた。三井製糖が商品化に成功した消化吸収が緩やかな甘味料「パラチノース」を使用することで、糖質の量はそのままで血糖値の急激な上昇を抑えることができるという。上品な甘みのショートケーキやどら焼きなど21ブランドの和洋菓子を提供する。

     富士経済の調べによると、健康食品市場は拡大傾向にあり、16年は推計2.9兆円に。「カロリー」「糖質」といった要素別にみると、糖質オフ・ゼロ市場は4年間で1.4倍に成長、16年は3431億円とカロリーオフ市場(4215億円)に迫った。低糖質商品は通常商品に比べリピーターの比率が高いことが特徴で、各社の商品開発にも熱がこもる。【今村茜】

    キーワード【低糖質】

     糖質はパンやご飯、菓子などの炭水化物に含まれる。日本人の一般的な摂取量は1日300グラムだが、一般社団法人「食・楽・健康協会」は1日70~130グラムに抑える「ロカボ」を提唱。糖質10グラム程度の間食も認める。糖質さえ抑えれば脂質やたんぱく質の量をあまり気にしなくてもよいとし、極端な食事制限を含む「ローカーボ(低炭水化物)」とは区別している。

     糖質を多く含む食品を過剰に食べると食後に血糖値が急激に上昇し、結果的に心臓病や脳卒中といった生活習慣病を引き起こすリスクが高まると指摘されている。逆に糖質摂取をコントロールすることで食後の血糖値上昇が緩やかになり、生活習慣病の予防につながるとされている。

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