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加計獣医学部

開学要請複数ルート 前川氏「別のOBも」

獣医学部新設を巡る加計学園の働きかけ(イメージ)

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が国家戦略特区で獣医学部を新設する計画を巡り、学園側が昨年夏から秋にかけ、文部科学省OBらさまざまなルートで同省などに働きかけを強めていた構図が浮かんできた。同省の前川喜平前事務次官は、当時内閣官房参与だった木曽功・千葉科学大学長から早期開学を要請されたと公表。また、前川氏が「別の文科省OBからも担当課に要請があった」と周囲に語っていることが関係者の話で分かった。

 前川氏が1日に代理人弁護士を通じ報道各社に配布した文書によると、同省OBの木曽氏と昨年8月下旬に事務次官室で面会。木曽氏から特区での獣医学部新設について「早く進めてほしいのでよろしく」との発言があったという。「文科省は国家戦略特区諮問会議が決定することに従えばよい」との趣旨の話もあり、前川氏は面会内容を担当の専門教育課に伝えたとしている。

 さらに、関係者によると、前川氏らの説明では、いずれも文科省OBの学園理事(当時)と学園職員が昨年夏から秋ごろにかけ、同省の専門教育課に対して開学に向けた働きかけをしていたという。

 このほか、国家戦略特区を担当する山本幸三地方創生担当相も先月30日の記者会見で、学園の加計孝太郎理事長と昨年9月に面会し、獣医学部新設について陳情を受けたことを明らかにしている。

 山本氏によると、加計氏は「愛媛県今治市と共同で獣医学部新設について提案しているのでよろしく」と述べ、山本氏は「公正、中立、透明性を持って進める。それ以上のことは言えない」と応じたという。山本氏は、首相との関係については「就任した時は知らなかった。アポが設定されたときに、事務局から『総理とは親しい間柄の人ですよ』と聞いた」と説明した。

 木曽氏は国連教育科学文化機関政府代表部大使などを経て2014年4月、内閣官房参与に就任(昨年9月末に退任)。昨年4月から学園理事も務める。毎日新聞の取材に「前川氏とは昨年何回か会っている。獣医学部の話題はしたと思う。ただ、重圧をかけたことはない」と話している。

 一方、同省OBの別の学園理事は今年に入り、理事を退任。毎日新聞の取材に「別のOB職員が新学部の申請手続きの話で担当課を訪れたことはあったと聞いているが、私は行ったことはない。働きかけをしたこともない」と否定している。【杉本修作】

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