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東京プリンスホテル/上 世界に飛躍、決意込め 64年の五輪直前に誕生 /東京

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 オリンピック観光客のためのホテルが東京都内に、また一つできあがった。“東京プリンスホテル”で、28日朝からはなやかな完成披露パーティーが開かれた。

 前回の東京五輪開幕まで1カ月少しに迫った、1964年8月28日。毎日新聞夕刊は、社会面でそう報じた。緑豊かな芝公園と東京タワーに隣接する、部屋数510の白亜の大型ホテル。記事は、パーティーには田中角栄蔵相、河上丈太郎社会党委員長、作家の志賀直哉、芸術家の岡本太郎ら各界の大物が訪れ、横綱の柏戸と栃ノ海が奉納土俵入りを行い花を添えた、と伝える。

 当時、高級ホテルは庶民が気軽に足を運ぶ場所ではなかった。9月1日の開業日、ホテルを一目見ようと多くの人が集まったが、玄関付近を行ったり来たりするだけで、中に入ろうとしない。「『どうぞお入りください』と声をかけると、『えっ、いいの』とうれしそうに入ってくれました」。現在もナイトマネジャーとして勤務する、当時ドアマンだった村田精利さん(72)は、懐かしそうに振り返る。

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