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不知火のほとりで

石牟礼道子の世界/58 小指

異和や汚辱から幻花をつくる=熊本県水俣市で、田鍋公也撮影

 <日曜カルチャー>

さよなら、さびしい友

 石牟礼道子さんの作品の愛読者は、道子さんの6人のきょうだい(1人は早世)のうち1歳下の弟一(はじめ)さん(1928~58年)に忘れがたい印象を抱いているはずだ。

 <この弟という存在は、わたしにとって一番近い異性であり、深い謎だった>

 酒におぼれ、恋愛結婚後も自己破壊的な生活は改まらず、鉄道事故で30年の生涯を閉じた。鋭敏な感受性をもてあまし、自らの肉体を傷つけるのを辞さない弟は、ひたすら死を求めた若き日の道子さんに似ている。

 道子さんは34年、水俣町立第二小学校に入った。7歳。本来なら前年に入学のはずだが、1年遅れた。入学…

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