「総理でなく総裁」「妻は私人」「過去の人」…ご都合主義的な立場使い分け
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のらりくらりと聞かれたことに答えないことがまるで流行しているように映る永田町の様子には、隔靴掻痒(かっかそうよう)どころではない、大きな憤慨を感じておられる方も多いのではないだろうか。
このところ気になるのが、「立場使い分け」評価だ。例えば、自衛隊の河野克俊統合幕僚長の憲法9条に対する見解だ。本人が「一自衛官として」と前置きしているのだから、個人ではなく自衛官という立場で言っているのを「問題なし」とすることに、大きな違和感がある。なぜ自衛隊のトップが、個人として記者会見するのだ。
例えば、最近この欄でも書いた、安倍晋三氏の内閣総理大臣と自民党総裁のご都合主義的使い分けだ。総理大臣在任中はどこで何をしていようが、国民の耳目に触れる場での言動は全て内閣総理大臣として解釈されることを覚悟の上で行わなければならないのに、「あれは総理ではなく総裁だから」と言い逃れる。
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