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論の周辺

揺れ動く象徴天皇制

雨の中で手を振る昭和天皇。戦後の全国巡幸では各地で歓迎を受けた=福井県・河和田村(現鯖江市)で1947年10月撮影

 天皇陛下の退位を実現する特例法案が今国会で成立の見通しとなった。昨夏、天皇陛下の退位の意向が報じられて以来、「象徴」としての天皇の地位については盛んに議論されてきた。象徴天皇制は、もちろん70年前に施行された日本国憲法に基づく天皇・皇室のあり方を指す。しかし、その実質的な内容は憲法の条文だけで説明が尽くされるものではない。戦後、さまざまな論議や実際の出来事が積み重ねられる中で、今のような形を取ってきた。

 そう改めて実感したのは、日本近現代史研究者の茶谷誠一さんが書いた『象徴天皇制の成立』(NHKブックス)を読んだからである。この本は、戦後、象徴天皇制がどのように成立したか、そのプロセスを詳細に追った。さらに占領期を中心に、新憲法の下での新しい天皇・皇室のあり方が、当事者である昭和天皇や皇室関係者と、連合国軍総司令部(GHQ)、日本政府との間で、どのように模索されたかを論じている。

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