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名古屋・名物居酒屋

「善ちゃん」店主死去 森繁久弥、ミヤコ蝶々らに愛され

1985年5月21日付毎日新聞朝刊に記事とともに載った写真。「善ちゃん」でお客さんと笑顔でやり取りする浅井善一さん(左)と妻久子さん(中央奥)=草川博撮影

 旧中村遊郭の一角の名古屋市中村区大門で60年以上も赤ちょうちんを守ってきた居酒屋「善ちゃん」の主人、浅井善一さんが5月27日に亡くなった。82歳だった。お世辞にもきれいな店とは言えなかったが、大物芸能人らも通った地域の名物店だった。【長倉正知】

 浅井さんは糖尿病で2年前から車椅子、さらに寝たきりの生活を送っていた。亡くなった日から休業している店の奥の座敷には小さな祭壇が設けられ、晩年の浅井さんが笑う写真が飾られている。

 藤山寛美、三木のり平、由利徹、ミヤコ蝶々……。店は華やかな客層を持っていた。オムライスが好きだった森繁久弥は雑誌のコラムに「安くて満腹になるし、もちろんうまい」と書いた。いずれも故人の大物だが、名古屋で芝居があると、若い衆を引き連れてやって来たという。

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