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身じまい練習帳

滝野隆浩・社会部編集委員が、墓、相続、葬儀といった人生の最期をいかに迎えるかを皆で考えます。第1・3月曜日更新。

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ペット火葬で考えた最後の別れ

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 首都圏にある火葬場関係者と話をした。「最近、混んでいて何日も待たされると聞くけど?」「いえ、特定の時間帯だけで、ふだんはそうでもないです」といった会話のあとに、興味深い話を聞いた。ペット火葬の話だ。

 「ペットのなきがらを持ち込む方が来ると、遠くにいてもわかるんです」

 最近は、民営施設だけでなく、公立施設でもペットを受け入れているところが出てきた。僧侶で編集者の鵜飼秀徳氏が現代の葬送のあり方を考えた著書「無葬社会」によると、イヌやネコだけではなく、小鳥やハムスターが持ち込まれているらしい。関西のペット専用霊園には、カブトムシが持ち込まれたケースまであったというから驚く。私と話していた関係者の火葬場には「ワニの剥製」が持ち込まれたそうだ。

 だが、ペットのなきがらを持ち込む人のことは遠くにいてもわかるというのは、いったいどういうことだろう。

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