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気兼ねなく飛行機に 適切サポート製作へ

人工呼吸器使用者が搭乗しやすいサポート方法を紹介する「マニュアルビデオ」作りを進める「呼ネット」のメンバーら=東京都東大和市で、蒔田備憲撮影

 気兼ねなく飛行機に乗ることができる環境をつくろうと、人工呼吸器を使って暮らす障害者たちが、適切なサポート方法などを紹介する「マニュアルビデオ」製作を計画している。企画した当事者団体「呼(こ)ネット」(東京都)は「2020年東京五輪・パラリンピックより前に、呼吸器ユーザーが安心して搭乗できるサービスにつなげたい」と話す。

     呼ネットは全国の人工呼吸器使用者や支援者で構成。発案者の一人で、副代表の海老原宏美さん(40)=東京都東大和市=は「2020年には、国内外の多くの呼吸器ユーザーも訪れるはず。適切なサポート方法を当事者と航空会社、国が一緒に考えられる映像を作りたいと考えた」と説明する。

     国土交通省によると、航空機内での呼吸器使用に法的な制限はないが、具体的な対応は航空各社の判断に委ねられている。搭乗を拒否されることもあるとされ、当事者が周囲に気を使って利用をためらうことも多く、「統一的な基準が必要」との声が上がる。全国の障害者団体で構成するNPO法人「DPI日本会議」でバリアフリーを担当する今西正義幹事も「人工呼吸器使用者に対し、明確な利用基準を設けるべきだ」と指摘する。

     実際、搭乗時にトラブルに発展したケースもある。呼ネット代表の小田政利さん(48)=東京都北区=は数年前、東京から北海道に飛行機で行こうとした際、「使用する呼吸器の検査が間に合わない」との理由で搭乗を断られた経験がある。そのほかにも、機内の座席に移る際、客室乗務員の介助の仕方が不適切で、体を痛めた経験もあるという。

     小田さんは「接遇への不安や手間から飛行機の利用を断念することもある。もっと使いやすくなってほしい」と語る。

     呼ネットはDPI日本会議と連携し、今年度中に当事者にアンケートを行うなどして、飛行機を利用する際の困りごとや搭乗拒否にあった事例などを集めて分析。それを元に、国内の航空会社や国と交渉しながら、ビデオを完成させる予定だ。【蒔田備憲】

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