介護小説の舞台裏、林真理子さん
本紙に連載した小説『我らがパラダイス』(毎日新聞出版)の単行本刊行を記念して、林真理子さんの講演会「小説を書く時間」(毎日新聞社、小田急電鉄共催)が相模原市のホテルで開かれた。
同作は、102歳になる自身の母の介護をきっかけに生まれた。山梨の施設に入居し、林さんは週1回程度通う。一時体調が悪化した後に弟が介護離職した。「早期退職制度を使い2年は給与の支払いがあったけれど、今4年目です。介護は計画が立てられないもの」と明かす。「介護小説はたくさんあるが、つらくて重たいものばかり。だったら最後は笑っちゃうような、はちゃめちゃな介護小説を…
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