中東

イラン包囲網亀裂 カタールと断交、対テロ影響も 神戸大大学院准教授(中東政治)・中村覚氏の話

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タミム氏は「言い過ぎ」

 カタールはサウジアラビアとイランという大国に挟まれ、両国と良好な関係を築く方針は外交政策の柱になってきた。一方、サウジとイランは激しく対立し、カタールは綱渡りのような難しいかじ取りを迫られてきた。断交はこれまで通りイラン寄りの立場も示したかったタミム首長の発言が原因だとされるが、発言はサウジなどからはカタール側の「言い過ぎ」と受け取られた。

 カタールとサウジ、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)の3カ国はムスリム同胞団への支援などを巡って度々対立してきたが、関係がぎくしゃくしても水面下では治安面などで協力は続けていたし、一定の冷却期間を経て関係を修復してきた。しかし、3カ国が取ったのはこれまでで最も厳しい措置だ。イランとの対立が激しさを増す中、カタールに「今までと同様にはいかない」というメッセージを送る意味があったかもしれない。

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