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佐藤琢磨インディ500優勝の陰にスポッターのロジャー安川の活躍あり!

情報提供:カートップ

元インディカードライバーのロジャー安川と二人三脚で掴んだ栄誉

 6月7日新聞主要紙の朝刊の全面広告に、日本人としてインディ500初優勝の佐藤琢磨選手を称える広告が載った。提供はホンダ。エンジン供給メーカーだから不思議ではないが、久々にモータースポーツがメジャーな扱いを受けた気がする。全17戦を走るインディカーレースだが、なかでも40万人の観客を集める全米最大のイベントはインディアナポリスで行なわれて久しいここで優勝したら一晩で全米のヒーローになると言われている。

 インディカーレースは年間17戦もあるからチームは忙しい。インディ500に続くデトロイト第8戦は6月4日に行われ、3年ぶりにポールポジションをとった佐藤琢磨選手の走りに注目が集まった。結果はタイヤ交換作戦がうまくいかなかったものの決勝は4位をゲット。シリーズチャンピオンに近い位置に付けている。来週はレースの合間を縫って日本に一時、凱旋帰国する。

 ドライバーの佐藤選手が注目されるのは当然だが、その裏に、スポッターと呼ばれる現場指揮官の存在は日本ではあまり知られていない。佐藤選手優勝の陰には、もう一人、日本人スポッターの存在があった。

 かつてツインリンクもてぎのオーバルコースを走ったこともある元インディカー・ドライバーのロジャー安川さんである。あのF1で活躍した鈴木亜久里さんがアメリカのインディカーレースに進出したときの、最初のドライバーとして活躍した。レースファンにはおなじみのロジャー安川さんだが、2010年以来、F1からインディカーに移籍した佐藤琢磨選手のスポッターを務めている。

 オーバルコースを走るインディカーは時速350㎞以上だ。サイドミラーが付いているものの、振動で見えにくく、左右や後方を走るクルマの様子がわからない。そのため、グランドスタンド最上部に設置されたスポッタースタンドから、ドライバーにさまざまな指示を出していく。ドライバーと一体になってレースを動かしていくのだ。ロジャー安川さんは「ドライバーの3つ目の眼ですよ」というが、単なる目でなく頭脳プレーも必要な重要な役割を担っている。

 インディ500優勝の翌日、直接電話で話したが、極めて嬉しそうに話してくれた。「最終ラップは僕自身が興奮しましたね。アドレナリンが体中を駆け巡った感じ」と、いつも冷静なロジャーが珍しくテンションが高い。

 「TAKU(ロジャーは佐藤琢磨選手をタクと呼ぶ)の初めてのオーバル優勝がインディ500になるなんて、信じられない出来事だ」という。

 「2010年の佐藤琢磨のオーバルコースデビューのとき、かつて僕のレースのエンジニアをやっていた人から琢磨のスポッターをやって欲しいと頼まれました。まだシートが獲得できる可能性があったので断りましたが、あのとき、ロスの僕の家までTAKUがやってきて、どうしてもスポッターを頼みたいというんです」

 そんなことからロジャーは佐藤琢磨選手のスポッターを引き受けて8年目になる。

 「勝てそうなときもありましたが、なかなかうまくいかないものです。それで初めてのオーバルコースの優勝がインディ500になるとは、夢のような話です」

 スポッターの作戦はきめ細かい。ドラフティングと呼ばれるインディ特有の空気抵抗を利用した走りは頭脳プレーで、レース全体が見えないドライバーに代わり作戦を立てるスポッターの指示に従ってドライバーは走る。

 350㎞にも達するレーシングカーのドライバーは前を行くクルマとの駆け引きに集中する。スポッターは左右と後部、レース全体の流れを見ながらドラフティングの作戦を立てる。前の車の直後を走る場合もあるし、後ろに1列に並ばせて走るなど、インディカーはスポッターとドライバーの2人3脚でレースが進んでいく。

 「インディ500のファイナルラップでは思わずイケイケ、と叫んでいました。本当にうれしい」。自分自身、インディ500で上位が狙えたレースで何度も順位を落としていることを思い出しているのだろう。

 佐藤琢磨選手、そしてミスター・スポッター「ロジャー安川」に、乾杯!! 牛乳でね。


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