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将棋四段・藤井聡太さんの母 裕子さん/下 そばで話に耳を傾けて

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師匠の杉本昌隆七段と=藤井裕子さん提供
師匠の杉本昌隆七段と=藤井裕子さん提供

 <くらしナビ ライフスタイル>

 将棋の最年少棋士、藤井聡太さん(14)。公式戦23連勝を記録し、非公式戦ながら羽生善治3冠も破った。小さいころから突出していた集中力と闘争心。母裕子さん(47)は、時に戸惑いながら、それでも自然体で「100年に1人の天才」と称されるわが子を支えてきた。

 2010年、まだ聡太さんが小学2年生のころ。地元のイベントで、谷川浩司九段(十七世名人)に指導してもらった。飛車と角がないハンデをもらって聡太さんは健闘したが、やはり負けそうになってきた。「引き分けにしようか」。偉大な先人の優しい提案に、聡太さんは盤を抱えて号泣した。

 裕子さんは周りに謝りながら、聡太さんを地下鉄の駅まで引きずっていった。聡太さんは、ぶつぶつと文句を言っていた。「まだ対局を続けたかったのかな……。勝負への執念に驚きました」と振り返る。

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