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宇宙開発、ベンチャー参入続々 国家間競争から商売へ、月世界旅行も

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 国家事業の色合いが強かった宇宙産業分野で、民間のベンチャー企業の進出が続いている。価格破壊をうたい、月の周回旅行を計画する企業も現れた。米ソの競争の舞台だった宇宙開発の現場はビジネスの舞台へと様変わりしている。宇宙ビジネスの最新事情は?【阿部周一】

 ●ロケットを再利用

 民間参入の代表格に挙げられるのが、米国の「スペースX」だ。発足10年余りの新興企業だが、国際宇宙ステーションへ荷物を運ぶ業務を米航空宇宙局(NASA)から請け負うなど、世界のロケット打ち上げのうち、半分のシェアを占めるまで急成長した。

 特徴は「価格破壊路線」だ。ロケットは基本的に「使い捨て」されているが、同社は打ち上げ後の再利用を進めている。同社のファルコン9は打ち上げ後、機体の安定翼や水平方向の噴射装置などで姿勢を整え、4本の脚を使って目標の場所に垂直下降できる。まるでSF映画のようだ。

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