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映画「花戦さ」 伝統文化の力、再認識 /愛知

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 地位や肩書ではなく、人としての魅力(人間味)にこそ人はひき付けられると強く感じた。もちろん、人間味がにじみ出る“技”も見事。その気品や迫力に圧倒される。映画「花戦さ」は、安土桃山時代に実在した花僧、初代・池坊専好が、親しい町衆や気心の知れた茶人・千利休を死に追いやった天下人・豊臣秀吉に花で戦いを挑む痛快時代劇エンターテインメントだ。

 初代・池坊専好は、1594(文禄3)年に前田利家邸で巨大な松を生け、秀吉から称賛されたという記録が残っているそうだ。また、専好が花で秀吉をいさめたという伝説も華道家元池坊には伝わっているという。そんな逸話をもとに書かれた鬼塚忠さんの小説を、今年の大河ドラマを手掛ける脚本家・森下佳子さんが大幅に作り替えて物語を紡いだ。けったいで大胆不敵な男の生きざまが鮮やかに描かれる。

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