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「総理の意向」文書再調査へ 世論受け一転

松野博一文科相=森田剛史撮影

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡り、内閣府が文部科学省に早期開学を促したとされる文書について、松野博一文科相は9日、文書が存在するか再調査することを明らかにした。これまで野党が求める再調査を「文書は出所不明」として拒んできたが、松野氏は閣議後の記者会見で「追加調査すべきだという国民の声を総合的に判断した」と述べた。

 調査方法は今後検討し、結果がまとまり次第速やかに公表するとしている。松野氏は「違法性が指摘されていない」として第三者ではなく、文科省内で調査する考えを示した。

 再調査の対象範囲は明らかにしていないが、昨年9月26日付の「藤原内閣府審議官との打合せ概要」と題した文書の存否を中心に調べるとみられる。内閣府の藤原豊審議官と文科省専門教育課の浅野敦行課長らの氏名が記され、内閣府が文科省に「平成30(2018)年4月開学を大前提にスケジュールを作成し、共有いただきたい。これは官邸の最高レベルが言っていること」などと迫る内容が記載。昨年9月27日に専門教育課の係長から国家戦略特区の窓口となる行政改革推進室の係長に宛てたメールに添付され省内の十数人にも送られたとみられる。

 「打合せ概要」の存在は先月18日に一部で報道され、民進党が同17日に国会で示した「総理のご意向」などと書かれた8枚の文書とともに文科省が存否を調査。同19日に高等教育局の幹部ら7人に聞き取りと、専門教育課の共有フォルダーを調べたが「確認できなかった」との結果を公表した。ただ、職員個人のパソコンは調べておらず野党が「不十分だ」として再調査を求めていたが、松野氏らは国会答弁などで「出所が不明で信ぴょう性が定かでない」と拒んできた。

 一方、萩生田光一官房副長官は9日の記者会見で「国民は理解し難い状況にあるので、再調査を歓迎したい」と述べる一方、内閣府側の再調査は必要ないとの認識を示した。【伊澤拓也、金森崇之、三股智子】

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