退位特例法成立

ねぎらう友人「退位後ごゆっくり」

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天皇陛下との思い出を語る織田和雄さん=東京都目黒区の自宅で、高島博之撮影
天皇陛下との思い出を語る織田和雄さん=東京都目黒区の自宅で、高島博之撮影

 天皇陛下の退位を実現する特例法が9日、成立した。陛下と親しく交流してきた人たちは、深い感慨をもってこの節目を迎えている。

テニス仲間の織田さん

 テニス仲間として天皇陛下と交流を続けてきた織田和雄さん(81)=東京都目黒区=は、「退位されたら皇后さまと一緒に好きなことを楽しんでいただきたい」と話す。織田さんは、学習院で陛下の2年後輩。幼いころから一緒にテニスを楽しんできた。皇太子時代の陛下が皇后さまと婚約される前は、お二人の電話での対話を取り次ぐ「キューピッド役」になった。

 1957年8月19日、長野県軽井沢町で開かれたテニス大会が、両陛下の出会いの場となった。皇后さまのペアとダブルスの試合で敗れた陛下は、観戦していた織田さんに「あんなに正確に返ってきたらかなわないね」と笑顔で話された。織田さんは「美智子さまのことがずいぶん印象に残ったようだ」と感じた。

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