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75歳「おばあちゃん」本当にいるの?

「伊藤勝子」のアカウントで6月7日深夜に投稿された写真の盗用に関する謝罪。プロフィルの写真は盗用したものから差し替えられた=伊藤勝子さんのツイッターから引用

プロフィル顔写真が第三者と指摘受け、開設者が謝罪

 「75歳 初めてのスマーホに挑戦中」--。スマートフォン(スマホ)を書き間違えるなど、どこかたどたどしい投稿でSNSのツイッターで人気を集めていた「おばあちゃん」のアカウントが、なりすましの可能性を指摘されている。プロフィルに使用した顔写真が第三者の写真と指摘され、ツイッター開設者は7日に謝罪した。「実在する人なの?」。ネット上には真相を求める声があふれている。【大村健一/統合デジタル取材センター】

たどたどしい投稿で大人気 フォロワーは5万人超

 このアカウントは今年5月上旬に開設され、「伊藤勝子」と名乗っている。プロフィルには宮城県在住、75歳とあり、これまでの投稿では「朝はおにぎりりを食べました」(原文まま)などと誤字も多く、特に「ツイーッター」と表記するなどカタカナの間違いが多い。

 投稿した写真もぶれているものがほとんどで、高齢女性が慣れないスマホを懸命に操作している様子が思い浮かぶことから、「うちのおばあちゃんを思い出した」「いやされる」などと評判を呼んだ。1カ月足らずで5万人を超えるフォロワーがつき、ネットメディアが記事にするほどの人気ぶりだった。

 しかし、今月7日になって状況が一変する。プロフィルで使用していた顔写真(現在は削除)が、北海道栗山町の公式ホームページ(HP)で公開されていた写真と酷似していることが判明。HPの記事では2013年6月に同町内であったパッチワーク作品展を紹介しており、3人の女性が写っていた。

 別のユーザーが検証すると、3人のうち1人の顔写真をトリミングし、左右を反転すると、プロフィルの顔写真とほぼ一致。栗山町のHPには女性3人の名前も掲載されているが、「伊藤勝子」の名前はなかった。

 同じ写真ならば、画像検索サービスですぐに盗用が発覚する可能性がある。それを避けるため、左右反転したとすれば手法は巧妙と言え、「スマホ初心者」というプロフィルとの矛盾も生じる。

「孫による盗用」認めておわび 「またツイッターしたい」

 「人の写真を使う事は軽率なことでした。お詫(わ)びします。許していただけないかもしれまけんが、また明日からもツイッターをしたいです。すみませんでした」。7日深夜には謝罪文が投稿され、8日午前には「孫にこれであとはなにか書くだけでいいんだと全部セットしてもらっていたのてすが他人の顔の写真を使っていたことで皆さんにお叱りをを受けました」と投稿。孫による盗用だったことを明かした。

 しかし、ツイッター上では「女性は実在せず、誰かがなりすましているのではないか」と疑う声も多く、「がっかりした」「盗用していたことにあきれた」と非難する投稿も。一方で、「おわびの気持ちがあって、すぐに顔写真を変えたのだから大丈夫」「笑いや温かさをくれたあなたを応援しています」「誰も被害を受けていないし、そもそもネタだと分かっていた」などと寛大な意見も多く寄せられている。

 毎日新聞は経緯などを詳しく聞くため、このアカウントに取材を申し込んだが、8日午後現在で返答はない。

 栗山町総務課は「(HPの)関係者から『このことに対する取材対応と名前を出すことは強く遠慮したい』との意向を伝え聞いた」とした上で、「今回の写真盗用は非常に遺憾。今後このようなことを起こさないためにも、町としても写真盗用がされないよう『画像(写真)の無断禁止』の明記など、対策を講じていきたい」とコメントした。

毎日新聞のアカウント

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