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今週の本棚

沼野充義・評 『約束』=イジー・クラトフヴィル著

 (河出書房新社・2808円)

全体主義に「狂気」で抗して

 日本で初めて紹介される、現代チェコ作家の長編である。まったく予備知識もないまま読み始めたところ、予期せぬ不意打ちを食らった。惹(ひ)きつける物語の魅惑と、狂気と境を接する妄執を追求する迫力、重い歴史的素材を自在に料理する洗練された技法などがあいまって、独特の小説世界を作り出している。

 語りは多視点的で、比較的短い章がつぎつぎに様々な人物の視点から--一人称、三人称だけでなく、二人称…

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