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『北海タイムス物語』 著者・増田俊也さん

増田俊也さん

 (新潮社・1836円)

 『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』『七帝柔道記』など骨太な作品で、読む者を圧倒してきた作家が次なるテーマに選んだのは、かつて北海道に存在したローカル紙である。

 「朝毎読」といった全国紙の就職試験に落ちた内地(本州)出身の若者が海峡を渡り、札幌に本社を構える「北海タイムス」に入社。初日から個性豊かな上司や先輩らにもまれ、日々成長していく青春群像小説だ。同時にそれは、何者でもなかった自分の伸びしろを信じて拾い上げ、鍛え上げてくれた名門新聞社へのリスペクトでもある。

 1986年、寝技中心の旧七帝大の柔道部に憧れて北大に2浪して入った著者は、猛稽古(げいこ)に明け暮れて留年を繰り返す。教養部4年目で引退すると中退し、1887年創刊の北海タイムスの門をたたいた。「採用試験が終わっていて全国紙や北海道新聞は門前払いされたけど、タイムスには隙(すき)があった。総務局長の横で『御社に入るために生まれてきた』とか言って粘ったら採用してくれた」と笑う。

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