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池澤夏樹・評 『平家物語 犬王の巻』=古川日出男・著

 (河出書房新社・1620円)

縦横自在に疾走する音と響き

 平家滅亡から百五十年ほど後、壇ノ浦で一人の少年が海底から剣を引き揚げた。戦(いくさ)で失われた三種の神器(じんぎ)の一つ、草薙(くさなぎ)の剣(つるぎ)。鞘(さや)から抜かれた剣は光を放って少年を盲(めしい)にした。彼は郷里を離れて各地を放浪し、師を得て琵琶(びわ)法師になり、友魚(ともな)と名乗った。

 友魚に十年遅れて、京に醜怪な子供が生まれた。あまりの姿に戦(おのの)いて親はこの子の全身を衣服で包…

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