メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

池澤夏樹・評 『平家物語 犬王の巻』=古川日出男・著

 (河出書房新社・1620円)

縦横自在に疾走する音と響き

 平家滅亡から百五十年ほど後、壇ノ浦で一人の少年が海底から剣を引き揚げた。戦(いくさ)で失われた三種の神器(じんぎ)の一つ、草薙(くさなぎ)の剣(つるぎ)。鞘(さや)から抜かれた剣は光を放って少年を盲(めしい)にした。彼は郷里を離れて各地を放浪し、師を得て琵琶(びわ)法師になり、友魚(ともな)と名乗った。

 友魚に十年遅れて、京に醜怪な子供が生まれた。あまりの姿に戦(おのの)いて親はこの子の全身を衣服で包…

この記事は有料記事です。

残り1335文字(全文1566文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 嵐のコンサート「開場前見たかった」ヤフオクドームに侵入容疑で男逮捕

  2. 羽生、プレゼントは「燃える悔しさ」 25歳誕生日、チェンと高次元の戦い

  3. 羽生2位、5度目のV逃す チェンが世界最高で3連覇 GPファイナル男子

  4. 三菱電機社員が自殺、上司を自殺教唆容疑で書類送検 兵庫・三田

  5. 2位の羽生「めちゃ悔しい 今に見ておけ」 GPファイナル男子

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです