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町中華、おいしい昭和

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町中華の「トキハ」で冷やしそばを味わう北尾トロさん=東京都豊島区で2017年6月1日、鈴木梢撮影
町中華の「トキハ」で冷やしそばを味わう北尾トロさん=東京都豊島区で2017年6月1日、鈴木梢撮影

 おなかがぽってりして糖質を気にするサラリーマンも、のれんをくぐれば食欲旺盛になるに違いない。駅前に飲食チェーンが並ぶ昨今、町場の中華料理店が「町中華」と呼ばれ、注目を浴びている。名店は次々と姿を消していくが、常連はその味を愛してやまない。【鈴木梢】

 中華料理店が集まり「ラーメンの聖地」と呼ばれる東京・荻窪。「幸楽」という名物店があると聞き、商店街を進んだ。赤いタイルの外壁が特徴だが、ショーケースは撤去され、空き家状態に。隣の自転車屋さんに聞くと「閉店したのは去年の6月ごろだったかな」。立ち尽くすしかなかった。

 「あそこはお母さん一人で営業してたけど、体調を崩してしまったみたいで。店構えもメニューも、町中華の教科書みたいな店でしたよ」。そう語るのは「町中華とはなんだ」(立東舎)の著者でフリーライターの北尾トロさん(59)。町場の中華を300軒以上訪ね、ライター仲間らと食べ歩く「探検隊」を結成。幸楽は探検先の一軒だった。「教科書」通りって、どんな店?

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