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第70回カンヌ国際映画祭 社会の課題えぐる 日本映画、女性監督の個性に光

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映画「スクエア」で、最高賞のパルムドールに輝き、盾を手にして笑顔を見せるスウェーデンのリューベン・オストルンド監督=2017年5月28日、木村光則撮影
映画「スクエア」で、最高賞のパルムドールに輝き、盾を手にして笑顔を見せるスウェーデンのリューベン・オストルンド監督=2017年5月28日、木村光則撮影

 先月28日に仏カンヌで幕を閉じた「第70回カンヌ国際映画祭」。コンペティション部門にはテーマ性の高い作品が集まり、デジタル化の中で映画の概念を問う議論も広まった。さまざまな部門で注目された日本映画も含め、映画祭を振り返りたい。

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 コンペ部門の最高賞パルムドールを受賞したのはリューベン・オストルンド監督の「スクエア」。美術館のキュレーターが巻き込まれる騒動をブラックユーモアで包む。利他主義を唱えつつ、身近な貧困や移民などの問題には目を背ける西洋人の偽善が描かれた。

 次点のグランプリは、ロバン・カンピヨ監督の「BPM」。1990年代のフランスで、エイズの治療薬などの情報開示を求めて闘った同性愛の若者たちを描く。ダイアン・クルーガーが女優賞に輝いたファティ・アキン監督「イン・ザ・フェイド」は現代的なテーマを内包。テロで夫と息子を亡くした女性が復讐(ふくしゅう)を企てる。「報復を容認するのか」と物議を醸したが、クルーガーが主人公の心の揺らぎを情感豊かに演じた。

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