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大田昌秀さん死去

沖縄戦、闘いの原点 「軍隊は民間人を守らない」

普天間飛行場の県内移設への反対を表明した大田昌秀・沖縄県知事=沖縄県庁で1998年2月6日、神崎真一撮影

 米軍基地問題の解決に取り組んだ元沖縄県知事の大田昌秀さん(92)が12日、「沖縄の思い」を訴え続けた激しい生涯に幕を閉じた。米軍基地の強制使用手続きを巡って異議を申し立てるなど、政府との対峙(たいじ)を恐れぬ政治姿勢の原点には、72年前の沖縄戦での壮絶な体験があった。【佐藤敬一】

 沖縄師範学校在学中に鉄血勤皇隊として沖縄戦に学徒動員された大田さんは戦場で、日本兵が銃を突きつけて住民を壕(ごう)から追い出す場面を何度も目撃し、自身も敗残兵からスパイ容疑をかけられて射殺される寸前までいった。「戦争で軍隊は絶対に民間人を守らない。これが沖縄戦の最大の教訓」。取材にはそう何度も強調した。

 非業の死を遂げた学友への鎮魂の思いは、「平和」を希求する政治信条となった。早稲田大を卒業後、米国に留学し、シラキュース大学大学院を修了。1968年に琉球大教授となり、沖縄戦の解明・研究をライフワークとした。90年に知事に転身。知事選出馬や米軍基地の強制使用手続きを巡る代理署名拒否などで決断する際は、沖縄戦の激戦地・摩文仁(まぶに)(糸満市)を訪れていた。取材では「二度と悲劇を繰り返させてはならな…

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