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書体(フォント)と聞けば、明朝体やゴシック体が思い浮かぶだろうか。数学科教諭の須藤雄生(ゆう)さん(37)は自称「フォントマニア」。目にした活字の微妙な違いを感知して書体を言い当てる「絶対フォント感」を持つ。
須藤さんが、文字へのこだわりを持ったのは小学生の時。例えば、平仮名の「そ」が3種類あることが気になった。学校で習ったのは1画で書く「そ」だが、上部が離れている2画の字が「格好いいな」と思った。また、「た」のバランスがどうしても納得いかず、暇さえあれば「た」ばかり書いていたこともあると振り返る。子供の頃から文字に対する興味や関心が人一倍、強かった。
文字や書体の趣味は車の趣味に似ていると説明する。「スポーツカーが格好いいと思う人もいれば、ワゴンが好きな人もいるし、働く車が好きな人もいる。文字も、書道のような格好良さや芸術性が好きな人もいれば、機能美に興味がある人もいる。私はどちらかというと、機能美の方に興味があって、書道の方へはいかなかった」
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