東日本大震災

「見送らなくちゃ」決心 カレンダー裏に「恋文」 陸前高田の熊谷さん /岩手

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窓口に夫・磨さんの死亡届を出す熊谷幸子さん(右)=陸前高田市高田町の市庁舎で
窓口に夫・磨さんの死亡届を出す熊谷幸子さん(右)=陸前高田市高田町の市庁舎で

大震災で6年3カ月不明 夫の死亡届を提出

 陸前高田市広田町の熊谷幸子(さちこ)さん(75)が14日、東日本大震災で行方不明になった夫、磨(みがく)さん(当時71歳)の死亡届を市役所へ提出した。この日は磨さんが生きていれば78歳の誕生日。「本当にいなくなってしまうから」と死亡届を出せずにいたが、七回忌を迎えた被災者の姿に「供養したい」との思いが募り、心を決めた。「磨さん、安心してあの世に行けるね」。届け出た幸子さんは穏やかな表情を浮かべた。【藤井朋子】

 あの日、幸子さんは隣の大船渡市へ出かけて巨大地震に遭った。津波の被害は受けず、陸前高田市の高台の自宅も無事だったが、帰宅しても磨さんの姿はなかった。地震直後、家の前から坂を下りていく姿を近所の人が見て以来、行方が分からないまま、6年3カ月が過ぎた。

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