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十朱さんは言った。「これが最後の舞台になってもいいと思ってるの」=東京都港区で、中村藍撮影

 恥ずかしながら、いい年してドキドキしっぱなし。記者とはいえ、あこがれの女優と面と向かえば、のぼせてしまう。なにせ「十朱幸代」を「とあけゆきよ」と読めなかった高校生の時分からの大ファンなもので。かの吉永小百合さんにはない、あやしい色香が思春期の心をくすぐってやまなかったのだ。

 誰もが驚く。この肌つや、輝きで74歳とは。「アハハ。夕方よ、夕方。私の人生、すっかり夕方よ!」。で、近ごろ、お見かけしないのを寂しく思っていたら、ハリウッドの大女優、キャサリン・ヘプバーンの生涯を演じるという。それも一人芝居で。「彼女の作品はほとんど見たわ。もちろん女優としての力は私と比べたら、月とスッポンだけど。個性的で、知性があって、自立する女性の先駆者でしょ。すっごく尊敬してるの」

 東京・日本橋の生まれ。父は映画「東京物語」などに出演した名脇役の十朱久雄。戦中、奈良に疎開していたとき、たまたま近所に女優の中村メイコさんが住んでいた。「よくお泊まりにも行ったわ。すでに子役で活躍されてたの。あの時代に人形や、ぬいぐるみでいっぱいのお部屋があってね。戦争の記憶ってあまりないけど、たまに空襲っぽいのがあったりして、防空ずきんも用意した」。戦後しばらくして東京に戻り、少女雑誌のモデル…

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