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7年目の被災地

生きる喜び切り取って 津波逃れた入選作、写真集に アマチュアカメラマン・宮古の有田さん /岩手

初めての写真集を手にする有田勉さん。数々のコンテストに入選するベテランの写真家だ=宮古市津軽石の有田さん宅で

 宮古市津軽石のアマチュアカメラマン、有田勉さん(75)が初の写真集「軌跡」を自費出版した。東日本大震災の津波で膨大な数の白黒ネガを失ったが、手元に残った最近13年間の写真コンテスト入選作品を収録。漁師やお年寄りなど日常生活の何気ない表情が活写され、生きる喜びがにじんでくる。

 写真集の発刊は、宮古市内の製錬工場に勤務しながら、本格的にカメラを握るようになった20代の頃からの夢だった。しかし長い間、茶箱いっぱいに撮りためていた白黒ネガを津波で汚損。諦めかけたが、パソコンに入っているデジタルのカラー写真に気付き、コンテストの入選作品だけでもと、これまでの賞金を元手に出版した。

 表紙は宮古の景勝地・浄土ケ浜で雪の中、ウミネコと遊ぶ若い家族連れの絵柄。載っている175枚の写真は、浜で働く漁師や干し大根をつるした農家らしい納屋で満面の笑みを浮かべる家族など、日常の一つ一つが切り取られている。津波で流された自宅跡で笑顔を見せる老夫婦の表情には、有田さんの励ましのメッセージが込められている。

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