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混迷ベネズエラ

 政権が独裁色を強め、反政府デモが連日続くベネズエラで何が起きているのか。現状を報告する。

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/下 「見せしめ逮捕」横行 政権、力で不満抑え

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公安当局SEBIN(セビン)の本部ビル。市民はこのビルを「La Tumba(墓)」と呼ぶ=ベネズエラの首都カラカスで2017年5月
公安当局SEBIN(セビン)の本部ビル。市民はこのビルを「La Tumba(墓)」と呼ぶ=ベネズエラの首都カラカスで2017年5月

 お父さんは遠いところで仕事しているから--。

 こんなごまかしがいつまで4歳の息子に通じるのかと、カラカスの主婦、ロサ・プラト・ビジェガスさん(38)は不安でしょうがない。夫で陸軍軍人のハイロンさん(38)は今年1月、クーデターを画策した容疑で同僚5人と共に逮捕された。上官が証拠として示したのは1枚の写真。休日に半ズボン姿の夫が喫茶店に入ろうとしているところを隠し撮りしたものだ。写真には「この後、店内で6人による密談があった」と説明書きがあった。

 だが、ロサさんは首を振る。「でっちあげです。その日、店で夫と待ち合わせしていたのは私だからです」

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