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今週の本棚

鴻巣友季子・評 『ほら、死びとが、死びとが踊る』=キム・スコット著

 (現代企画室・2700円)

豪州の多文化・多民族共生への希望

 本書の版元は一年に一作ずつ豪州文学を翻訳出版し、十年がかりで全十巻の「オーストラリア現代文学傑作選」を編むという、じつに腰の据わった叢書(そうしょ)を刊行している。本書はその五冊目にあたる。

 先住民と欧米人との接触を扱った、いわゆる「コンタクト・ノベル」だ。前回、叢書の一冊として刊行されたケイト・グレンヴィルの『闇の河』は、ロンドンからシドニーへの入植者側から描かれる物語だったが、本作は先住民ヌンガルの少年を主な視点人物にし、アボリジニの側から語られる。作者はヌンガルの父と白人の母をもつ。

 舞台は西オーストラリアの南岸、現在のアルバニーのあたりである。西オーストラリアで最も早く植民地化が…

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