メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

荒川洋治・評 『まっぷたつの子爵』=カルヴィーノ著

 (岩波文庫・562円)

新たな人間の輪郭を伝える

 イタリアの文豪イータロ・カルヴィーノ(一九二三-一九八五)の小説は『くもの巣の小道』『むずかしい愛』『不在の騎士』『見えない都市』などが各社の文庫・新書で出ているが『まっぷたつの子爵』(一九五二)の文庫は初めて。明快で、強烈。楽しみの多い作品である。

 時は、一八世紀初め。トルコとの戦争で、砲弾を浴び、体を左右まっぷたつにされてしまったメダルド子爵の物語である。

 「残る半身は何もなかった」。片側だけとなった子爵は、城のある在所に帰還するのだが、彼が歩いたあとを…

この記事は有料記事です。

残り1211文字(全文1467文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 小6女児が2日前から行方不明 大阪府警、情報提供呼びかけ

  2. 教諭が女子中学生にわいせつ 陸上部の合宿中、発覚後に行方不明 兵庫

  3. 女子高校生、フェリーから飛び降り死亡 家族から不明届、警察官が保護し同行中

  4. わずか20分の間に…両親が当日の経緯を公表 山梨女児不明

  5. 紅葉と国宝、くっきりと ライトアップ、もうすぐ見ごろ 大津・石山寺 /滋賀

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです