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特集ワイド

拘束事件後もイラクへ 高遠菜穂子さんが語る 「生死のリアル」ない日本

=千葉県成田市で、根岸基弘撮影

 あの時、命が奪われたかもしれないのに彼女はイラクを拠点に活動を続けていた。13年前、現地の武装勢力に拘束された高遠菜穂子さん。帰国後は「自己責任」という激しいバッシングにもさらされた。人道支援に取り組んでいる彼女の目に、今の日本の姿はどう映っているのだろう。【小松やしほ】

「平和国家」海外では思われてない

 待ち合わせ場所の成田空港ラウンジに、高遠さんは大きなキャリーバッグを引いて現れた。過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦が行われているイラク北部のモスルでの医療支援活動から一時帰国したのは5月。活動の様子を報告する講演などで、この1カ月半、各地を飛び回ってきた。その講演料や募ったカンパを手にイラクへ戻り、支援物資を人々に届ける。

 モスルは地上戦のさなかだった。「医薬品や医療品を届けている時でも、すぐ近くでISの陣地に砲弾を撃ち込む音が聞こえ、負傷したばかりの人が運び込まれてくる」。安全地帯であるはずの病院もISに放火され、米国を主体とする有志国連合による空爆の爪痕が残る。道端でちぎれた手足や遺体を目にすることも珍しくなかった。

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