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読書日記

著者のことば 嵐山光三郎さん

嵐山光三郎さん

 ■芭蕉という修羅 嵐山光三郎(あらしやま・こうざぶろう)さん 新潮社・1728円

危うい局面に向かい合い

 11年前に出版し、松尾芭蕉のイメージを一新させた評論「悪党芭蕉」で数々の文学賞を受けた。その続編である。この間、特に「おくのほそ道」の旅の跡へ何度も足を運び、文献を丹念に読み込んできた。「現場を訪れる度に気がつくことがあった」という。

 本書で最大の発見は、芭蕉が出身地の伊賀上野(現三重県)から江戸に出てきたのは「水道工事のエキスパート」としてだったことだろう。神田上水の修復工事を手がけ、人夫の手配などに当たった。「川の構造に関する知識、そして多くの人々を差配し、きちんとお金を払うことが必要です。人を束ねる力、胆力が、芭蕉にはありました」。「俳諧を余技とする水道工事人」が若き日の芭蕉の実像だったというのは驚きだ。

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