成田空港建設反対運動のその後を描いたドキュメンタリー映画「三里塚のイカロス」が完成した。主要登場人物で、中核派の現地闘争責任者を25年半務めた元活動家の岸宏一さん(69)は、撮影後の今年3月に新潟県の雪山で遭難した。監督の代島治彦さん(59)は「この映画は彼の『遺言』になった」と語る。
岸さんは慶応大在学中に反基地闘争などで何度も逮捕された。新東京国際空港(現・成田空港)が1978年に開港後、81年から空港周辺に住んで反対運動を続け、路線対立から2006年に中核派を離れた。
代島さんは15年10~12月に空港周辺の団結小屋跡などで、計約14時間のインタビューを重ねた。岸さんはカメラの前で25年半を「一瞬の夢。後悔していない」と振り返る一方で、テロ行為などで反対運動が大衆の支持を失ったことを「自分の失敗」と語った。代島さんは「相反する感情が渦巻いている」と感じたという。
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