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英国との離脱交渉始まる

 【ブリュッセル八田浩輔】欧州連合(EU)からの離脱を決めた英国とEUの初交渉が19日、ブリュッセルのEU本部で始まった。英国に暮らすEU加盟国出身者の地位保全や貿易など双方の新たな関係を構築するための話し合いは多岐にわたり、英国が加盟国の権利を失う2019年3月末までの合意を目指す。

     英国は昨年6月23日の国民投票で離脱を決定。今年3月29日にEUに離脱を通告した。EUの基本条約により、通告から2年で加盟国の権利が失効する。

     メイ英首相は交渉に向け、政権基盤の強化を図るため今月8日の総選挙に踏み切ったが、与党は過半数を割り込んだ。新政権は正式発足しておらず、離脱方針が固まらないまま交渉入りする事態となった。

     初交渉にはEUのバルニエ首席交渉官、英国のデービスEU離脱担当相が出席。交渉に先立ちバルニエ氏は「我々は英国離脱に伴う不確実性(の解決)に取り組む必要がある」と述べ、デービス氏は「EUと深く特別な新しい関係を構築する」と話した。初交渉では主に今後の協議の進め方について意見交換する。

     交渉の焦点は▽EUが英国に求める約600億~1000億ユーロ(約7兆4500億~12兆4000億円)ともされる「手切れ金」の精算▽英国に住むEU出身者・EU域内に住む英国民の権利保障--など。これらの課題で「十分な進展」がない場合、EUは通商を巡る協議に入らない構えだ。

     双方の合意で交渉期間の延長は可能だが、「時間切れ」の決裂で移行措置もないまま英国が離脱すれば、一時的に双方の貿易で関税が発生し、欧州経済が混乱しかねない。

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