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ダムの放流で親子けが 新潟県、事前に周知せず

事故を受けて謝罪する清水局長(中央)ら=新潟市中央区で2017年6月19日午後3時59分、柳沢亮撮影

 新潟県は19日、県の不十分な対応で、新発田市の滝谷森林公園の加治川で水遊びをしていた新潟市北区の男児(9)と母親(45)が流される水難事故に遭ったと発表した。2人は公園職員らに救助され、男児は擦り傷、母親は低体温症になったが無事だった。約4.5キロ上流の県管理の加治川治水ダムの放流で川の水位が上昇したことが原因。だがダム水の放流は、自治体や住民に周知されていなかったことから、県は2人に謝罪した。

 県河川管理課によると、親子は家族4人で17日に公園を訪れ、同川で遊んでいた。川の水位が上昇し、午後4時半ごろに母親は約120メートル、男児は約10メートル流されたという。同ダムは、同日午後2時前から、「羽越水害復興50年記念事業」の観光放流などで水位調整が行われ、毎秒3.5~9.5トン、最大毎秒26トンが放流された。その結果、親子の遊んでいた付近の水位は約15センチから約75センチにまで上昇したという。

 新発田地域振興局などが19日に県庁で記者会見し、清水俊久局長が「ご家族におわびを申し上げる」と謝罪した。県の規定では、ダムから約11キロ下流の水位観測所で、30分間に20センチ以上の水位上昇がある場合、自治体などに事前連絡することを定めている。今回は20センチ未満とみて連絡を行わなかった。

 しかし、水難事故現場は水位観測所より上流部にあり、60センチ程度の上昇があったにもかかわらず、何の連絡もなかった。清水局長は「(水位上昇の)想像力が欠如していた」と連絡体制の不備を認めた。また、県管理のダムでは観光放流実施が初めてだったことを明かし、事故の予見はできなかったとした。

 今後、連絡体制の見直しや、公園への水位計設置も含めて改善を図るという。【柳沢亮】

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