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将棋

加藤九段62年10カ月の現役に幕 最後の対局敗退

第30期竜王戦6組昇級者決定戦の対局で第1手を指す加藤一二三九段=東京都渋谷区の将棋会館で2017年6月20日午前10時、和田大典撮影

 将棋界現役最年長の加藤一二三九段(77)が20日、東京・将棋会館であった竜王戦6組昇級者決定戦で高野智史四段(23)に敗れ、62年10カ月に及ぶ現役生活を終えた。

 加藤九段は昨年度の名人戦順位戦でC級2組から降級となった。規定により、既に決まっていた棋戦に敗れた時点で引退となり、竜王戦が最後になった。

 加藤九段は14歳7カ月で四段に昇段。昨年、藤井聡太四段(14)に抜かれるまで最年少記録を保持していた。20歳で名人戦の挑戦者になったが奪取できず、82年の第40期名人戦で中原誠十六世名人を4勝3敗で破り、42歳で初めて名人位を獲得した。タイトル獲得は王将1期など通算8期。通算成績は1324勝1180敗で、勝ち数は大山康晴十五世名人、羽生善治王位に次ぐ3位。今年1月、77歳0カ月で最高齢勝利記録を得た。

 最近はテレビ番組に数多く出演し、「ひふみん」の愛称で人気を集めている。

最後の相手になれて光栄

 加藤九段の最後の対局相手となった高野智史四段は、「加藤先生とは一度指したことがあるが、その時よりも気迫を強く感じた。最後の相手になれて光栄に思っている。偉大な先輩なので、お互いに読み筋の確認をしたい気持ちはあるが、加藤先生の気持ちを尊重したい」と言葉を選ぶように話した。【山村英樹、丸山進】

    ◇

 加藤九段の引退にあたり、多くの棋士がコメントを寄せた。

 佐藤康光日本将棋連盟会長の話 63年という長きにわたる前人未到の現役生活、大変お疲れ様でございました。私がプロを目指して奨励会に入会した1982年に、42歳で初の名人位を獲得された千日手・持将棋を含む中原先生(十六世名人)との十番勝負の激闘は、今でも鮮明に覚えております。健康にご留意され、これからも将棋界を明るく楽しくしていただければと思います。ありがとうございました。

 羽生善治王位の話 現役生活63年は空前絶後の大記録です。長年に渡りお疲れ様でした。

 中原誠十六世名人の話 加藤さんとは多くのタイトル戦で戦いましたが、最も印象的なのは第40期名人戦。約4カ月かかる激闘で、懐かしさがあります。現役生活、長い間ご苦労様でした。

 藤井聡太四段の話 加藤先生の迫力ある指し手を体感できたことは僕にとって大きな財産になります。これからもさまざまな方面でご活躍される事を楽しみにしています。

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