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放送作家たむらようこの窓辺から

放送作家・たむらようこさんの「身近な体験をズルズル引きずりながら進む作り手の見聞」録。

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放送作家たむらようこの窓辺から

「主婦」と「国民」を見下す勘違い

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 テレビは社会の窓である。今回は、主婦をナメているかのような番組のお話--。

 先日、女友達が大層怒っていて驚きました。主婦層をターゲットにした午後帯の番組で「結婚しなさそうな女芸人」という企画を見かけたのだそうです。一般女性のアンケート結果と称して並ぶ、「ブス」「女を捨てている」などの悪口。「主婦は自分より不幸そうな女を見て、笑い者にして留飲を下げるんだから、っていう制作者の意図が透けて見えるようで不快」と友人は話してくれました。私はその番組を見ていないので臆測で意見することはできませんが、制作現場にいると、しばしば「主婦はバカにされているなあ」と感じることがあります。

 先日も会議で「主婦の水っぽいカレーがお店の味に」「あなたのカレーをプロが変える」という企画を見て、少し悲しくなりました。確かにカレーがおいしくなるプロの技はありがたい情報です。しかし、主婦は主婦で試行錯誤の末に我が家のカレーの味を獲得しているし、多少水っぽいカレーでも、我が家のカレーが大好きな家族だっているのです。必要な人にプロの技を提示するのは有益ですが、プロのカレーと我が家のカレーにテレビが…

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