アルコール依存症

准教授が実名で闘病体験

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自身の闘病体験について授業で語る近畿大の前田益尚准教授=東大阪市で2017年5月10日、久保玲撮影
自身の闘病体験について授業で語る近畿大の前田益尚准教授=東大阪市で2017年5月10日、久保玲撮影

 重度のアルコール依存症だった近畿大文芸学部准教授の前田益尚さん(53)が、実名で闘病体験を語り続けている。アルコール依存症は治療で回復する精神疾患だが、「意志が弱く、だらしない」といった誤解が根強く、偏見を恐れて周囲に隠す患者が多い。入院とリハビリを経て教壇に復帰した前田さんは「社会的な理解の広がりが大切だ」と訴える。

 「飲まないと手が震え、朝起きられなくなる。トイレにも行けなくなり、もらしたこともある」。奈良県生駒市で5月下旬にあった講演会で前田さんは約450人の聴衆を前に自らをさらけ出した。

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