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池内紀・評 『間取りと妄想』=大竹昭子・著

 ◆池内紀(おさむ)・評

 (亜紀書房・1512円)

暮らしを規定する恐いモチーフ

 いつ、誰にならったのか思い出せないが、建物を取材するとき、図面を描くことにしている。5ミリ方眼紙の手帖(てちょう)に、柱を軸に部屋を平面図にして、壁や建具を入れていく。そんなとき、いつも思うのだが、もし創作の才があれば、ここから物語がつくれるのだが--。

 大竹昭子『間取りと妄想』は十三の短篇(たんぺん)集である。変わっているのは、各篇に必ず部屋の見取り…

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