メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

社説

「毎日かあさん」卒業 いろんな家族を励ました

 かっぽう着姿の元気なお母さん、やんちゃでおませな2人の子ども。温かく、しんみりさせられる漫画に癒やされた人は多いのではないか。

 毎日新聞の連載漫画「毎日かあさん」が本日の回で終了した。

 実の娘が独り立ちできる16歳になり、お母さん卒業(連載終了)を決めた作者の西原理恵子さんに、共感の便りが多数届いている。足かけ16年にわたり、ほぼ毎週、笑いと涙の子育て漫画を届けてくれた。

 新聞漫画は時代を映す鏡である。毎日かあさんは既存の漫画とは相当に違っていた。世間の大ニュースは登場しない代わりに、今どきの働くお母さんの育児をリアルに描いた。

 「母親の度量に感心しながら、ふと、私も育児を面白がってみてはと思ったら、心が軽くなりました」

 「男の子のお母さんなら、誰でも一度は経験することがてんこ盛り。子育てに奮闘していた頃は宝です」

 多くの人が、自分と重ね合わせて読んだ様子がうかがえる。

 「お便りを読むと、完璧な家庭なんてないんだとつくづく思う。漫画を通じて励まし合えればいいな」と西原さんは語っている。

 2002年、西原さんが37歳の時に連載を始めた当初は、絵が汚い、下品だという苦情がきた。

 家族は観察の対象で、漫画自体はフィクションだ。それでも西原さんの子どもを傷つけないかと心配する向きも社内にはあった。

 「お母さんの情報がハンパないんで。ちょっとでも話したらすぐ描かれますね」。息子は後にユーモアを交えて、編集者にそう話した。

 転機になったのは、2歳の娘が涙をふきながら保育園で母の迎えを待つ「台所」という作品だった。共稼ぎの親から、感謝の声が相次いだ。子どもの成長を中心に離婚や元夫の死去も描き、新境地を切り開いた。

 この間、文化庁メディア芸術祭賞や手塚治虫文化賞、日本漫画家協会賞を受賞。テレビアニメや映画にもなった。単行本の売り上げは累計約240万部を数える。

 10月からは、中高年女性を題材にした西原さんの新連載が始まる。

 「『卒母(そつはは)』(子育て卒業)した同じ女性の悩みや第二の人生を描きたい」。全国のファンと共に西原さんの次なる挑戦に期待したい。

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 宮迫さん「謝罪会見開く」 20日午後、田村亮さんも同席
  2. 大麻所持容疑でRIZEメンバー2人を逮捕 Dragon Ashでも活躍
  3. ORICON NEWS 松本人志、闇営業の処分内容に疑問 宮迫・亮と後輩「分けてもいいのかなって」
  4. 宮迫さん会見「詐欺の被害者の方々におわび。すべての責任は僕に」
  5. 宮迫博之さん芸能界引退意向 吉本は面談継続

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです