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身じまい練習帳

滝野隆浩・社会部編集委員が、墓、相続、葬儀といった人生の最期をいかに迎えるかを皆で考えます。第1・3月曜日更新。

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葬儀に足りない「説明と参加」

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 日本葬送文化学会定例会で「寺院デザイン」薄井秀夫社長(51)の講演があった。その中で「祖先の霊的な力はあると思うか」を聞いた国際社会調査プログラム(2008年)の話は印象的だった。

 日本は世界で何番目か? 会場からは「日本人って無宗教だから下のほう?」「最下位かもね」などの声が上がったが、実は調査した34カ国・地域中トップ。63・0%の人が祖先の霊的な力を信じていた。ちなみにアメリカは24・9%(22位)、ドイツは17・6%(30位)だった。

 薄井さんは、大学で宗教学を学び、出版社勤務を経て、同社でいまお寺の運営コンサルタントをしている。人口減少は檀家(だんか)の減少だから、特に地方のお寺の経営は苦しい。10年後の寺はどうあるべきか。全国のお坊さんたちが薄井さんのワークショップで学んでいるという。調査結果を示したあと、こう言った。「日本人の多くは霊魂の存在を信じています。だから葬儀の席では、亡くなったお父ちゃんがあの世で幸せに暮らして…

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